[若手看護師必見!]一般科から精神科へ転職してみた実際

Uncategorized

看護界では「就職するなら最初は一般科に行った方が言い!」「精神科に行ったら一般科に戻れない」と言われることが多いです

私はこの話にビビって、一般科を2年経験してから精神科に転職しました

結論としてもっと早く転職したかった!!

入職直後は一般科とのギャップも凄まじく、こんな世界もあるんだ・・・と衝撃の連続

今回はそんな私が一般科から精神科にきた実体験をもとに一般科に今後戻れるのか?、給料や残業、どんな人が向いているのか、などを紹介していきます

精神科が気になって転職を考えているあなたの判断材料にもなると思うので、読んでいってください

一般科病院と精神病院の違い

私は就職前に「精神科病院ってあるけど、病棟は急性期と慢性期だけでしょ」「患者さんも統合失調症とかうつ病でしょ」と思ってました

実際はかなりの多くの疾患、病棟の種類、精神科ならではのルールがあって驚きましたので紹介します

どんな患者さんがいるのか?

精神疾患は様々で躁鬱病や統合失調症や発達障害、パーソナリティー障害、依存症、摂食障害などがあります

この疾患以外もありますが、よく見られるのは上記の疾患で特に躁鬱病や統合失調症が多いですね

中には複数の疾患を持っている方や、身体疾患を合併している人も多いです

病棟の種類

病棟の種類は病院によって様々で、大きく分類すると開放病棟、閉鎖病棟があります

開放病棟は鍵がかかっておらず出入り自由、閉鎖病棟は施錠されて出入りが制限されている病棟です

病院によって様々な病院があり、下記に何個かあげています

病棟の種類

急性期・亜急性期・慢性期病棟
高齢者
認知症
摂食障害
依存症(アルコール、薬物、ギャンブル等)

簡単にあげてもこれだけあり、病院ごとに病棟の特徴や、どんな疾患を治療しているのか変わります

私が感じた一般科とのギャップ

私が就職した時のギャップを3つ程あげます

本当はもっとありますよ!

①荷物チェックの尋常じゃない厳しさ

「危険物のチェックなんて精神科なら当たり前」と思う人もいるでしょうし、
私も知識としてはありました

実際に私が初めて荷物チェックの現場を見た時に思ったことは

え・・・そんなに入念に見るの!?

2人でのボディチェック、カバンの中身の確認、財布の中身や
着ている衣類の紐の有無まで入念にチェックしてました

その現場を見て衝撃を受けました

場合によっては指輪や時計、ピアスもお預かりすることがあります

くるっぺNs
くるっぺNs

中には数百万円を現金で持っている人もいたな・・・

②一般科と患者層が違いADLが高い

一般病院でも若い人はいますが、高齢化もあり病棟によっては50歳代でも若いと言われますよね

精神科では高齢者病棟や認知症病棟は例外として、私がいた病棟は50歳以下が9割ほどでした

若い人が多いこともあり、ADLが自立しており、介入が指導のみの人もいました

一般科ではADLが低い人を見て、中には100Kgの人を汗をかきながら移乗していた私は、

めっちゃ若いし、めっちゃ動く・・・と衝撃を受けました

くるっぺNs
くるっぺNs

もちろん、介助が必要な人には介入します

③身体疾患は他病院に受診

「どういうこと?」と思った人もいるでしょう

一般科病院や大学病院なら他科受診や往診に来てもらうだけでいいですが、精神科だけの病院も多く、身体をみれる医師がいない場合があります

そのような場合は他の病院を予約して受診しないといけないことがあります

必要な場合は救急車にスタッフも一緒に乗って急に受診することがあります

悲しいことに病院先がなかなか見つからないこともあります・・・

精神科病院って大変だ・・・と嘆きましたね

一般科病院では、すぐ他科受診の依頼ができ、見てもらえるありがたみを実感しました

くるっぺNs
くるっぺNs

夜間だろうが必要ならば、他病院に連絡しまくって受診!!

精神科が向いていない人

精神科が向いている人より、向いていない人の方がはっきりしているので5つ紹介します

精神科が向かない人の特徴

・口が悪く丁寧に話せない人
・自分の価値観を押し付ける人
・白黒はっきりさせ結果をすぐに求める人
・患者さんに言われた一言をずっと引きずる人
・看護技術の習得や医療処置介助が大好きな人

口が悪く丁寧に話せない人

スタッフ間ならまだ許せます

しかし患者さんに対して上から目線で話したり、敬語が使えない人は問題です

精神科では患者さんとの関係構築は重要で、1日でできるものではありません

何日もかけて少しずつ関係性を構築していく中で、丁寧に会話ができないのはコミュニケーションを重要とする精神科では致命的です

言葉遣いが悪い人は最悪、患者さんを不穏にさせてしまいます

くるっぺNs
くるっぺNs

そんな人はスタッフとして一緒に働くのも嫌だけどね

自分の価値観を押し付ける人

自分の価値観を持つのはいいですが、それを相手に押し付けるのは別です

精神科では様々な独自の価値観を持つ患者さんがいます

その人たちをアセスメントする上で対象の価値観は重要となって関わり方にも影響します

自分の価値観を押し付けてしまうと、相手は否定された気分になります
客観的にも対象を見ることができず、コミュニケーションやアセスメントにも障害が出てきます

この場合も対象を不穏にさせてしまったり、看護に影響を出してしまいます

くるっぺNs
くるっぺNs

あなたの普通は相手にとっても普通ですか?

白黒はっきりさせ、結果をすぐ求める人

一般科と違い、精神科はあらゆる面で時間がかかります

治療、退院のためのケースワーク、関係性の構築など数ヶ月かけて行うことも多いです

また看護の特徴として、絶対にこれが正解というやり方が無いです

自分の関わり方やアプローチ方法などは、人によって違い、上手くいくことも失敗することもあります

患者さんの年齢、価値観、生育歴、病識の有無によって対応方法も変わり、精神科では様々な方法を試して時間を掛け退院に向かっていきます

ある日には怒って話も聞いてくれないが、翌日には話を聞いて自分の話をする人もいます
そこで初めて、対象の思いを知ることもあります

逆に昨日まで話をしてたのに、急に話さなくなり拒薬し始める場面もあります

その場合は話を聞き何が原因かも探って行く必要があります

このように時間が掛かる場面が多く、すぐに結果を求めたり、白黒はっきりさせないと気が済まない人は精神科を続けるのは難しいでしょう

くるっぺNs
くるっぺNs

正解がないから、色々試せる面白さはあるよね

患者さんに言われた一言をずっと引きずる人

患者さんに暴言や不満を言われた時、悲しい気持ちになるのは当たり前です

そのことを振り返り、自分の対応が悪かったのか?それとも病気によって暴言を言ってしまったのか?

と考えることも大事です

しかし言われたことをそのまま受け止め、ずっと引きずるのはダメです

精神科ではコミュニケーションがメインとなる為、暴言を言われる場面も多く、
暴言を1回も言われたことがない人なんていません

私もここでは書けないような暴言を言われたことがありますし、自分の声かけ1つで患者さんを怒らせたこともあります

その時は悲しく悔しく、ある時は怒りを感じましたが、ずっと引きずることしません

ずっと引きずっても患者さんにも自分にも何も良いことがないからです

精神科では一言をずっと引きずる人は、精神的な負担が大きく辛くなるだけしょう

くるっぺNs
くるっぺNs

もちろん、暴言を言われた直後は、精神的負担を減らす意味で他のスタッフが対応を変わったり無理をさせるようなことはしないよ

看護技術の習得と医療処置介助が大好きな人

精神科はコミュニケーションがメインになるため、一般科と比べ看護技術や医療処置介助は少ないです

身体疾患が合併している人はいますが、人数も限られています

看護技術や医療処置介助が楽しくてやりがいを感じるようであれば、
精神科は退屈に感じてしまうと思われます

精神科に来ても一般科には戻れます

私は「精神科で働いたら一般科に戻れないよ」と言われたことがあります

確かに精神科から一般科に来る看護師ってあまり見ませんよね

結論を言いますね

全然戻ることができます

専門性の高い処置や治療、ドレーン管理などは流石に精神科病院ではやりません

しかし、身体疾患の知識は精神科でも必ず必要です

患者さんの中には、精神病薬の副作用による腸閉塞や多飲による心不全や横紋筋融解症、DM、骨折やOPE後の人など様々な合併症を持つ人がいます

当然そのような人たちには身体面での看護も行いますし、知識は必要となり勉強もしています

基本的な看護技術も採血やルート挿入、導尿や胃管挿入なども現場でやることも多く、最低限の技術は習得しています

一般科に行った直後は大変かも知れませんが、それは部署異動でも、一般病院から一般病院に行っても同じです

実際に精神科に来て、一般科に戻る看護師が少ない理由は、
戻れるが、戻らない人が多いからだと思います

くるっぺNs
くるっぺNs

精神科看護師の中には集中の認定を持っているのに、精神科で働いている謎の人もいて、

1番の不思議でした

医師や看護師は穏やかな人が多く経歴も様々

精神科の看護師や医師ってどんな人が多いか気になると思います

私が精神科病院で働き、2つの部署を経験してます

またどの部署にも転棟で申し送りをして、様々な看護師にも関わり思ったことは

精神科看護師は穏やかな人が多いです

精神科という分野ではスタッフの精神的負担も大きいため、看護師同士のメンタルケアにかなり力を入れています

精神科看護師は何よりコミュニケーションを大切としており、それはスタッフ間でも同様です

威圧的な態度を取ったり、強い口調で話したりしても何も良いことが無いことを知っている人が多いからこそですね

そのため申し送りでも、他部署のスタッフに対応が優しい看護師が多いです

くるっぺNs
くるっぺNs

人格否定や頭ごなしに怒る人はいないね

次に男性看護師が多いです

私の病院では、どの病棟にも最低6人以上いました

男性が活躍しやすい場所でもあり、部署によって夜勤は必ず男性看護師が1人はいないとダメな場所もあります

くるっぺNs
くるっぺNs

男性が多いと、男性スタッフは働きやすいね

そして精神科看護師は一般科から来た看護師が多い

一般科の経験年数は様々ですが、それこそOPE室、ICU、整形外科、内科など様々でした

中でも私が1番驚いたのは前の病院で部長をやっていた人が、普通に常勤看護師として働いてたことです

くるっぺNs
くるっぺNs

思っていた以上に、一般科から来ている看護師が多くてびっくり

医師も穏やかな人が多いです

精神科で穏やかな医師が多い理由を私なりに考えてみました

看護師は医師の治療方針に沿って看護を提供します

1番患者さんの側に居て関わっているのも看護師で、看護師からの情報が治療に関わることもあります
そして治療が上手く進まず患者さんが不調になった際に被害を受けやすいのも看護師です

医師の治療方針は患者さんや看護師の安全にもとても大事です

医師もそのようなことをわかっているため、看護師の話を丁寧に聞いてくれる人が多く、看護師の話を聞かず指示だけ出す医師はいません

余談ですが医師の経歴も様々で、救急や皮膚科、外科から精神科医になった人います

くるっぺNs
くるっぺNs

やたら急変時指示が的確で、早いと思ってたら前は外科医師だった人も・・・

残業と給料について

転職をもし考えている人に、残業の多さや給料は大事なことになります

残業の量や私の実際の給料も公開します

残業はほとんどない

精神科は残業が基本ありません

1日でやることも、スケジュール化されており、一般科ほど急変も少なく、OPEや検査も少ないため定時に帰れることが多いです

しかし16時以降に入院が来る場合などは、流石に定時では帰れませんが、それは一般科だろうと精神科だろうと同じですね

慢性期病棟などでは直接入院もほとんど無いので、より定時で帰りやすいです

プライベートな時間が欲しい人は特に良いでしょう

くるっぺNs
くるっぺNs

凄い人は定時と同時に更衣室にダッシュしてたな

給料は下がる可能性がある

あたなの所属する病院にもよりますが、給料が下がる可能性があります

例として私が入職して1年目の時の手取りは24万円が平均でした
(独身、残業なし、2交代夜勤5回、家賃手当1万5千込み)

病院によりますのであくまで参考に!

多いか、少ないか感じ方はあなたによりますが、一般的に給料が下がると考えられる理由は

残業が少ないからです

看護師の給料で、残業代で数万円を稼いでいる人も多いでしょう

そういう人達から見るとは給料が減ってしまうように感じます

ここはプライベートの時間を得るのか、残業して稼ぎたい人で考え方は変わりますね

くるっぺNs
くるっぺNs

ちなみに私は前の病院より給料が上がったんだ

なぜなら残業代がもらえない病院だったから・・・

実際働いてみて楽しかった

私は精神科が楽しくて好きです

私が実際に働いて楽しかったことを全部あげるとキリがないので3つ紹介します

1同じ看護師が誰もいない

2独特の緊張感がある

3一般科では学べない技術が学べる

1同じ看護師が誰もいない

「最初から何を言っているんだ?」と思った人いますよね

精神科ではコミュニケーションが重要となり、その方法に正しい答えが無いです

声の大きさ、人柄、性格、話し方、直感的にその場で話す人や論理的に話す人など様々で同じ人はいません

なのでコミュニケーションを取る時は絶対にその人の個性が出ます

その人だからできる方法で、患者さんとコミュニケションを取って関係性を構築していく
同じ看護師は誰もいなくて、逆に憧れの先輩がいても同じ看護師にはなれません

自分だけの方法でアプローチができ、関係性を構築できた時はとても嬉しく楽しいです

2独特の緊張感がある

一般科でも緊張する場面がありますよね、急変した時、医師の処置介助に入る時など

精神科で緊張感がある場面の代表は不穏時の対応になるでしょう

対象が興奮している時に、自分が話をしなければならない場面もあります

自分の対応の仕方で余計に興奮させる可能性もあります

そのような緊張感がある場面で上手く対応できた時は嬉しいものです

人によっては嫌だと思う人がいますが、私はそこもやりがいで楽しいと思いました

3一般科では学べないことが学べる

精神科でしか学べない技術もあります

コミュニケーションの方法や、現在ではあまり推奨されていない身体拘束、治療方法、応対などを学ぶことができます

一般科より、これらを学ぶ機会はとても多く、自分の知らなかったことを知るのは楽しいです

さらにレベルを上げたい人は、精神科認定看護師の資格を将来的に取ることができます

くるっぺNs
くるっぺNs

私の病院では看護マニュアルに護身術が載ってて、
ここの病院そんな危険なの!?と思った記憶がある

入職して病棟で上手くやっていく方法

これは一般科からの精神科へ入職を考えている人、控えている人ですね

もし入職しても、病棟の人間関係が悪くなったりしたら嫌ですよね

悪気がなくても、雰囲気を悪くさせてしまう人ってあなたの周りにいませんか?

一般科から精神科に転職する看護師は結構多いです

その中で私が実際に見てきて、そんなことしなければ良いのに・・・損しているな

と思ったことを紹介します

楽だと言わない

入職して「精神科は話すだけで楽だ」「一般科より楽ですよね」と明らかに精神科を下に見る人は、
いないと思います

実際は精神科では一般科より体力的に楽なのは間違いないです

しかしどんなことがあっても「楽」と言うワードは絶対に言わないでください

入職直後の看護師に楽と言われると先輩方は「精神科の大変さも知らないで・・・」と間違いなく思います

しかし悪気がなくても「楽」と答えてしまう人もいます

私が見た例です

先輩から笑顔で「一般科よりは体力的に楽だと思うけど大丈夫?」と聞かれた新人が

「座ってる時間が多くて楽です」と笑顔で答えました

先輩のなんとも言えない顔をしてました

・・・やってしまったな、でもこれ質問した先輩も悪くない?と思う場面も

このよう巧妙な罠もあり、もし先輩から聞かれても否定して「大変です!」と言ってください

前の病院のやり方を押し付けない

精神科でも基本的な看護技術を使う場面があります

その際に前にいた病院のやり方に拘り、他のスタッフに押し付ける人です

このような人は嫌われるか、ウザがられます

根拠があるかも知れませんが、どの病院にもマニュアルがあります

先輩たちはマニュアルに沿っているので、急に自分達のやり方を否定され、別のやり方を押し付けられたら嫌になるでしょう

どうしても自分の方法でやりたい場合は、業務改善の人たちに数ヶ月たった後に提案しましょう

また先輩はあなたが、どれだけ看護技術ができるのか知りませんので処置をやる際は

一度先輩に確認してから、看護技術は行うようにしましょう

隔離者の所に1人ではいかない

精神科では治療のため、施錠された個室で過ごしている人(隔離者)もいます

基本2人で一緒に入室対応するように説明を受けると思いますが、
「落ち着いているから大丈夫」と自己判断で1人で入室対応する人が必ずいます

入職したばかりで、不穏対応をしたことない人に多い印象です

2人で対応するのは、もしも不穏などが起こる可能性も考慮して安全のためです

自己判断をして1人で対応すると、周りの人も凄く心配します

先輩たちの中には「あの人は怖くないのかな?」「何かあった時どうするのかな?」と思う人も
絶対にいます

自己判断はせず、まずは先輩に相談するか一声かけてから行動をしましょう

くるっぺNs
くるっぺNs

個室で1体1の時に相手が暴れたら、あなたは1人で対応できますか?

一般科から精神科に行くか悩んでいるなら

一般科から精神科に興味がある人がいると思います

そして「精神科に来たら最後で今後はずっと一般科に戻れない」と思っている人もいるでしょう

実際はそんなことはありませんし、興味があるなら経験をしてみるべきです

私も最初は「なんか楽しそう」ってだけで、そのまま精神科に転職しました

人によって行く理由は様々で、残業がないことに魅力を感じたり、精神科の世界に興味があるなど人それぞれです

興味が出ても今すぐに転職は難しいと思います。まずは近くに精神科病院があるのか、情報を集めるだけでも今後の選択肢が広がり、転職活動にも活用できます

私が1つだけオススメするなら全国12万件の看護師求人まとめて検索!【看護師求人EX】 という転職サイトです

まずは転職サイトに登録するだけでもやってみてください

転職サイトの登録や使用は無料で出来ますし、もしかしたらあなたの悩みが軽くなるかもしれませんので是非使ってみてください

まとめ

私は一般科から精神科に来て、自分の知らない世界を知ることができました

一般科から学んだ知識や技術が生かせる時もあり、逆に精神科から一般科へ戻った際にも生かせる技術があります

実際には一般科から精神科にくる看護師も多く、人によっては精神科の方が良いと話す人もいます

それだけ精神科には魅力が多くあると言うことです

もしあなたが精神科に興味があるなら一度経験してみるのをおすすめします

コメント

タイトルとURLをコピーしました